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周波数の測定方法

デジタル・マルチメーター, 電気測定の基礎

回路および装置は、固定または可変周波数で動作するように設計されている場合があります。指定された周波数とは異なる周波数で操作すると、異常な動作をすることがあります。

例えば、60Hzで動作するように設計されたACモーターは、周波数が60Hz未満の場合はより遅く回転し、周波数が60Hzを超える場合はより速く回転します。ACモーターの場合、周波数の変化に比例してモーター速度の変化を引き起こします。周波数が5%減少すると、モーター速度も5%減少します。

一部のデジタル・マルチメーターには、周波数測定に関連するオプションのモードが含まれています。

  • 周波数カウンター・モード:これは、AC信号の周波数を測定します。電気および電子機器のトラブルシューティングの際に周波数を測定するために使用できます。
  • 最小値/最大値記録モード:周波数測定値を特定の期間にわたって記録することを許可します。電圧、電流、抵抗でも同じ機能を提供します。
  • 自動レンジ・モード:周波数測定レンジを自動的に選択します。測定電圧の周波数が周波数測定レンジの範囲外だった場合、デジタル・マルチメーターは正確な測定値を表示できません。特定の周波数測定レンジについては、ユーザーズ・マニュアルを参照してください。

ダイヤルに周波数の記号があるデジタル・マルチメーター

  1. ダイヤルをHzに回します。
    • Hzは通常、ダイヤルの位置を少なくとも1つの他の機能と共有します。
    • 一部のメーターは、ボタンを押し、ロータリー・スイッチをACまたはDCに設定することでアクセスする二次機能を通して、周波数モードに入ります。
  2. まず、COM端子に黒いテスト・リードを挿入します。
  3. 次に、赤いリードをV Ω端子に挿入します。
    • 測定が終了したときは、リードを逆の順序で取り外します。最初に赤色、次に黒色です。
  4. 最初に黒いテスト・リードを回路に接続し、次に赤のテスト・リードを接続します。
    • 測定が終了したときは、リードを逆の順序で取り外します。最初に赤色、次に黒色です。
  5. ディスプレイの測定値を読み取ります。
    • Hzという略語が読み値の右側に表示されます。

周波数ボタンがあるデジタル・マルチメーター

  1. ダイヤルをAC電圧(AC電圧インジケータ)に回します。回路内の電圧が不明な場合は、レンジを最高電圧設定にします。
    • ほとんどのデジタル・マルチメーターは自動レンジ・モードで起動し、存在する電圧に基づいて測定レンジを自動的に選択します。
  2. まず、COM端子に黒いテスト・リードを挿入します。
  3. 次に、赤いリードをV Ω端子に挿入します。
  4. テスト・リードを回路に接続します。
    • テスト・リードの位置は任意です。
    • 測定が終了したときは、リードを逆の順序で取り外します。最初に赤色、次に黒色です。
  5. ディスプレイ上の電圧測定値を読み取ります。
  6. マルチメーターを回路に接続したまま、Hzボタンを押します。
  7. ディスプレイ上の周波数測定値を読み取ります。
    • Hz記号は、ディスプレイ内の測定値の右側に表示されます。

周波数測定に関する考慮事項

一部の回路では、ライン上に、正確な周波数測定を妨げるのに十分な歪みがある場合があります。例:AC可変周波数ドライブ(VFD)は周波数の歪みを引き起こす可能性があります。

VFD をテストする場合は、正確な読み取りのためにローパス・フィルターACVの設定を使用します。AC電圧インジケータ設定のないメーターの場合、ダイヤルをDC電圧に回し、Hzボタンをもう一度押してDC電圧設定の周波数を測定します。メーターがデカップリング周波数測定を許可している場合は、電圧レンジを変更してノイズを補償することもできます。

参考文献:Digital Multimeter Principles by Glen A. Mazur, American Technical Publishers.

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