製品概要: 5616 | 二次参照標準白金抵抗温度計
5616は温度レンジ –200 °C から 420 °C です。高純度の白金を使用しており、耐久性に優れているため、標準室でも現場でも、校正作業を行なっていただけます。白金を使用した参照用温度計を選ぶ際には、注意すべき点が2つあります。短期繰り返し性と長期ドリフトです。校正などで白金抵抗温度計が温度周期を繰り返すと、水の三重点での抵抗値がある予想範囲内で上下することがあります。フルークでは、3回の熱サイクルに対する水の三重点での抵抗値の変化の範囲を“短期繰り返し性”と定義しています。5616の短期繰り返し性は±0.010 ℃以内(代表値±0.004 ℃)で、このクラスの抵抗温度計のなかでは最高レベルの性能です。さらに最高温度の420 ℃まで100時間使用した後での水の三重点でのドリフトは±0.007 ℃です。これらの仕様はk=2で、95 %の信頼水準となります。
5616 の密封シースはINCONEL® 600 製で、長さ 298 mm、直径 6.35 mm です。ケーブルはテフロン被覆の銀メッキ銅線による4線式接続で、測定時のリード線の抵抗による影響を取り除くことができます。5616はフルーク・キャリブレーションの 1523 ハンドヘルド・サーモメーター、 1524 ハンドヘルド・サーモメーター、 1560 ブラック・スタック、 1529 チャブ-E4 サーモメーター、 1502A ツイナー・サーモメーターと一緒にお使いいただけます。
各センサーには、校正成績書が標準で付属しています。この成績書には7 個の校正温度ポイントでの拡張不確かさ(k=2)、ITS-90 校正係数、1 °C ごとの温度・抵抗値表が含まれています。
仕様: 5616 | 二次参照標準白金抵抗温度計
仕様 | |
温度レンジ | −200 °C ~ 420 °C |
公称抵抗値(0.01 °Cの時) | 100 Ω ± 0.5 Ω |
温度係数 | 公称値 0.003925 Ω / Ω /°C |
校正確度[1] (k=2) | −200 °C で± 0.012 °C 0 °C で ±0.011 °C 420 °C で± 0.028 °C |
短期繰り返し性 [2] | ± 0.007 °C (0.010 °Cの時) |
ドリフト [3] | ± 0.007 °C (0.010 °Cの時) |
ヒステリシス | 最大± 0.010 °C |
センサー長 | 50.8 mm |
センサーの位置 | 先端から 9.5 mm ± 3.2 mm |
シース直径の許容誤差 | ± 0.08 mm |
シースの材質 | INCONEL® 600 |
最小絶縁抵抗 | 23 °C で 500 MΩ |
シースとケーブルの接合部の温度レンジ [4] | −50 °C ~ 150 °C |
最小挿入長 [5] (誤差 < 5 mK) | 102 mm |
最大挿入長 | 254 mm |
応答時間 [5] | 8 秒、代表値 |
セルフ・ヒーティング(0 °C のバス内) | 60 mW /°C |
リード線のケーブル・タイプ | Teflon® 被覆ケーブル、Teflon® 絶縁コンダクター、24 AWG より線、銀メッキ銅線 |
リード線長 | 182.9 cm ± 2.5 cm |
リード線の温度レンジ | −50 °C ~ 150 °C |
校正 | NIST トレーサブル校正 |
[1]校正の不確かさと 100 時間のドリフトを含む。 [2] 最低温度から最高温度まで3回の温度サイクル、ヒステリシスを含む。95 % の信頼水準(k=2)。 [3] 最高温度で 100時間後、信頼水準 95 % (k=2) [4] この範囲外の温度が加わると回復不可能な損傷を生じます。最良の性能を維持するにはシースとケーブルの接合部が触れられないほど熱くならないようにしてください。 [5]ASTM E 644 による。 | 校正の不確かさ 温度 拡張 不確かさ(k=2) −197 °C 0.012 °C −80 °C 0.012 °C −38 °C 0.011 °C 0 °C 0.009 °C 156 °C 0.011 °C 230 °C 0.013 °C 420 °C 0.021 °C 注:標準室では定期的に不確かさの値を見直すことがあります。校正の不確かさは、校正の手順や使用された標準器および機器の性能に依存します。 |
モデル: 5616 | 二次参照標準白金抵抗温度計
二次参照 PRT、6.35 mm × 298 mm(0.250 × 11.75 in)、–200℃ ~ 420℃
(NISTトレーサブル校正標準付属)
X = 終端指定:A (INFO-CON、914X 用)、B (裸線)、D (5 ピン DIN、ツイナー・サーモメーター用)、G (ゴールド・ピン)、J (バナナ・プラグ)、L (ミニ・スペード・ラグ)、M (ミニ・バナナ・プラグ)、P (INFO-CON、1523 または 1524 用)、S (スペード・ラグ)