圧縮空気ラインは、多くの工場の成功または失敗の中心となるものです。圧縮空気ラインが可能な限り損傷していない状態であれば、工場で使用されるエア・ツールも期待どおりに機能します。しかし、圧縮空気ラインが損傷していると、工場の成果にも悪影響が及びます。たとえば、圧力降下のほとんどは、コンプレッサー・システムの需要側で見られる現象で、コンプレッサーから標準立方フィート/分 (SCFM) の空気量が供給されなければ、その後の空気供給ホース内に必要な 1 平方インチあたりの動作ポンド (PSI) を維持することができません。
Fluke ii900 Industrial Acoustic Imager があれば、技術者は製造工場の圧縮空気ライン全体をスキャンして、エア・ツールの性能に影響を及ぼす漏れを見つけることができます。
大規模な工場では、コンプレッサー・システムが数百フィートの長さまで伸び、他のさまざまな運用システムに出入りすることがあります。圧縮空気システムの問題は、コンプレッサー、エア・ドライヤー、メインライン、エア・ツール・ラインなど、これらのラインのどの部分でも発生する可能性があります。漏れは、エア・レンチ、エア・ドリル、エア・サンダーなどのエア・ツールの性能低下の主な原因です。漏れがあると、ラインを流れる空気の量が減少し、設備を正常に稼働させるための十分な空気圧が得られません。その解決は、漏れを見つけて直すという簡単なものです。しかし、どうやって見つけて直すのでしょうか?
漏れを聞くことができれば、圧縮空気ラインの漏れを見つけるのは簡単です。ほとんどの人は、騒音の大きい製造工場にある、非常に穏やかな環境内での圧縮空気の漏れを聞くことができません。漏れが聞こえたと思っても、それを確認する必要があります。つまり、漏れの部分に手が届かなければならないということです。繰り返しになりますが、設備が稼働し、圧縮空気ラインが 50 フィート以上の高さから垂れ下がっていることもある多忙な工場環境の中では、漏れを聞くのは必ずしも容易なことではありません。
石けん水を使用して圧縮空気ラインの漏れを見つけて確認するという昔ながらの方法は、製造施設の圧縮空気ラインの規模や範囲を考えると、効率が悪く十分なものとは言えません。より速く、より安全に、より正確にエア・ツール・システムの漏れを見つける方法には、音を確認するツールを使用してスキャンする作業が伴います。
超音波カメラを使用して空気漏れを見つける方法
Fluke ii900 Industrial Acoustic Imaging Camera には、非常に感度の高いマイクが多数搭載されています。これにより、最も激しい騒音の環境でも、メンテナンス・チームは圧縮空気システム内の空気漏れを迅速かつ正確に特定できます。1 日で、システム全体をスキャンして、システム内のすべての漏れの特定が可能です。しかし、それだけでは不十分です。
単にエア・ツールの性能を低下させている漏れを発見したからといって、問題が解決したわけではありません。これらのすべての漏れを修理する人員の用意がない場合もあるかもしれません。
そこで、この Fluke ii900 Industrial Acoustic Imager は、システム内の漏れ箇所の特定を手助けするパワフルなソフトウェアのみならず、画像上での注釈の記入、漏れの定量化 (漏れがどれくらい多いか)、スムーズなレポートの展開ができるようになっています。
- アセットへのタグ付けにより、漏れの発見場所を他の人に知らせることが可能
- 画面上の注釈を利用して、他の人に補足情報や考慮すべきことを伝達
- 漏れの定量化は、漏れの規模を特定して、最初にどの漏れに注目すべきかという優先順位付けを補助
- レポートには、漏れの画像、アセット・タグ、注釈、漏れの規模などを含めることが可能。漏れを修理しない場合に要する費用など、あらゆる情報が専門的なレポートにまとめられ,修理チームなどの他のメンバーとの共有が可能。
漏れの場所: チェックリスト
すべての接続点とシステム全体をスキャンします。漏れは、穴、隙間、または接続不良箇所から発生する可能性があります。エア・ツールの性能を向上させるため、漏れを見つけて修理してください。
- カップリング
- エルボー
- フィルター
- ホース
- 注油器
- ノズル
- パイプの T 継ぎ手
- レギュレーター
- チューブ
- バルブ