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超音波カメラにより、ROI と圧縮空気システムの能力を最大限に引き出す

漏れ検出
テキサス州フォート・ワースの郊外に拠点を置く ADG Concepts のアナリスト/デザイナー、ジェイソン・デュプリースト氏によれば、圧縮空気、ガス、真空システムでは、能力を増やすよりも能力を引き上げる方が良いとのことです。コンサルティングから始まって設計、運搬、そして導入に至る ADG のプロジェクトは、1 つの機器の導入から、最大級の製造および生産施設の一部にある大規模な複数の設備や中央システムに至る、さまざまな場面で展開されています。  

天然ガス・プラント内の圧縮ガスラインの検査画像提供: ADG Concepts天然ガス・プラント内の圧縮ガスラインの検査画像提供: ADG Concepts

ADG は、食品、飲料、セメント、重工業、樹脂、ブロー成形など、さまざまなメーカー向けの圧縮空気、真空、窒素、処理水ソリューションを専門に取り扱っています。ADG は、これらのシステムの機器を製造していませんが、お客様のためにシステムが機能するようにすることを仕事としています。「どのお客様にも、達成しなければならない ROI があり、それを達成することを目標としています」

一度に 1 つの漏れの修理で能力を改善 

新しいシステムに対応しているには、ADG のプロジェクトの 20 % だけです。新しいシステムは、白紙の状態から始まって、企業のニーズの仕様に合わせて設計するため、この状態が好ましいようです。しかし、プロジェクトの残りの 80 % は、既存のシステムを使用しているお客様向けです。デュプリースト氏は、既存のシステムを使用しているお客様の大部分が能力を増やそうとしているものの、通常は不要だと説明します。「本当に必要なのは、能力を最大限に引き上げることです」と、デュプリースト氏は述べています。 

米国エネルギー省によると、圧縮空気ラインにある 3 mm の単独の漏れで、年間約 2,500 米ドルのコストがかるとのことです。また、同省は、メンテナンスが十分行われていない米国の平均的な工場は、漏れによって圧縮空気総生産能力の 20 % を無駄にしていると推定しています。 

最初のシステム評価において、ADG は Fluke ii900 Acoustic Imager を使用して監査を行い、Fluke 1735 Power and Energy Logger を使用して電力を測定します。また、ii900 を使用して、人的要因で能力が低下し得るシステム内の漏れも調べます。「ii900 を使う以前は、超音波により検出を行っていましたが、効率的ではありませんでした」とデュプリースト氏は語ります。「ii900 を使用することで、明らかにより多くのことをより迅速に実行できています」  

既存のシステムの多くにまだ目が行き届いておらず、デュプリースト氏は「すべてのラインを見て回るのは難しく、安全ガイドラインの範囲内を維持することはいまだに困難です。ii900 を使用すれば、以前は完全に見逃していたこれらの漏れを見つけることができますね」と説明しました。

能力の増強は、必ずしも必要ではありません

デュプリースト氏は、10 が必要な場合は 20 の方が良いと考えている多くのお客様が尋ねて来るものの、実際は、不要な能力の増強にはコストがかかり、長期的に見るとそのコストを回収できないのだと説明します。また、システムに重大な漏れがあることをお客様に納得させるのは、監査を実施している検査員の言葉だけなのだと述べています。ADG は現在、ii900 から得た実際の画像をお客様と共有しています。

この天然ガス発電プラントでは、大型のタンク・ローリーに充填するために圧縮ガス・システムを使用しています。画像提供: ADG Conceptsこの天然ガス発電プラントでは、大型のタンク・ローリーに充填するために圧縮ガス・システムを使用しています。画像提供: ADG Concepts

「今は、お客様にお見せできるものがあります。お客様に画像を見せることができるときは、それがすばらしいサポートになりますね」と、デュプリースト氏は述べます。「これにより、漏れの修理に重きが置かれ、能力を最大限に引き上げることができます」 

デュプリースト氏は、新しい漏れ検出プログラムはまだ始まったばかりであると説明する一方、ii900 が ADG Concepts の監査プロセスに高い精度と効率性をもたらしていることに、100 % の自信を持っています。「私たちが監査を早く完了できることで、お客様がシステムをより早く効率的に使用できるようになり、能力を最大限に引き上げて、お客様の目標達成を支えることになります」

ADG Concepts について

ADG は、ホテル、学校、および病院の一般契約プロジェクトに従事し、商業建設業務を開始した 2007 年に、その歴史が始まりました。2011 年、ADG は「Design+Build」プロジェクトの提供を開始しました。2015 年には、さらに設計サービスを展開し、産業用システムの MEP 設計も手掛けるようになりました。2017 年には、業務の焦点を、産業用の圧縮ガス、空気、真空、および処理水システムの設計と設置のみに再び絞っています。 
 

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