定点炉 9114、9115A、9116A
主な機能
- 24~40時間以上にわたる安定期の実現が可能。
- 9114 この炉の温度範囲は100 ℃~680 ℃。
インジウム、スズ、亜鉛、アルミニウムの固定点セルを保持。 - 9115A ナトリウムヒートパイプ炉(範囲 550 ℃~1000 ℃)は、特にアルミニウムおよび銀の固定点セルを保持。
- 9116A ナトリウム・ヒート・パイプ炉(範囲 550 ℃ ~1100 ℃)
アルミニウム、銀、銅の固定点セルを保持。
製品概要: 定点炉 9114、9115A、9116A
9114
9114 は温度レンジ 100 ℃ から 680 ℃ で、この定点炉 1 台でインジウム、スズ、亜鉛、アルミニウムの定点をカバーしています。
9114 定点炉には吸気口があり、スズ・セルを過冷却する時にきれいな乾いた空気または不活性ガスを使用します。他社の温度炉では、過冷却の前に熱く壊れやすいスズ・セルを手で取り外す必要があります。Fluke Calibration の温度炉の場合は、ガスのスイッチを入れて過冷却中のセルをモニターし、凝固が始まったらガスのスイッチを切るだけです。
9114 は 3 ゾーン・タイプの定点炉で、最高クラスのデジタル・コントローラー技術を採用しています。この Fluke Calibration の独自のコントローラーは業界でも高い評価をいただいています。Fluke Calibration の全ての定点炉にはこのコントローラー技術が採用されており、優れた安定度と均一度を実現します。
簡単にアクセス、確認できるように、3 つのゾーンは全てユニットの正面から制御できます。第1コントローラーは 0.01 ℃単位で設定できます。また、実際の温度は、小数点以下第 2 位まで表示されます。
事前に温度設定をプログラム(最大 8 件)しておくことで、凝固および融解のプロセスを自動化することができます。上下のゾーンは、2 本の熱電対の温度差を用いて第 1 ゾーンと同じ温度になるよう調節されています。高温度 PRT は、最高の確度、感度、再現性を得るための中心的なコントロール・センターとして機能します。
9115A
9115A ナトリウム・ヒート・パイプ定点炉はアルミニウムと銀の凝固点の維持のために特別に設計されています。
温度レンジは 550 ℃から 1000 ℃まで、勾配は全体を通して ± 0.1 ℃ 未満です。ナトリウム・ヒート・パイプは、加熱ゾーン 1 つのシンプルな作りでありながら、加熱および冷却中に極めて均一な変化を保証します。
設定ポイント、ランプ・レート、安定待ち時間を最大8件まで入力することができ、これにより様々な定点セルの融解、凝固、プラトーの制御が可能です。コントローラーのディスプレイには温度が℃で表示され、温度のフィードバックは熱電対を介して行われます。凝固点のプラトーは 8 時間から 10 時間が一般的ですが、管理された条件下では 24 時間のプラトーも実現可能です。
付属の外付けの冷却コイルは、水道水を循環させてシャーシの温度とラボに対する熱負荷を下げます。また、温度カットアウトにより SPRT と温度炉を過剰な温度から保護します。
9116A
9116A 定点炉の温度レンジは 550 ℃ から 1100 ℃ で、アルミニウム、銀、または銅の凝固点の実現に使用されます。最新の高温ナトリウム・ヒート・パイプにより、1100 ℃ で 1000 時間以上、982 ℃ で 5000 時間以上使用できるようになりました。ヒーターは、セラミック・ファイバーの断熱ブロックにはめ込まれています。中央を通る空洞には、ヒート・パイプが収容されています。
ナトリウム・ヒートパイプの最低作動温度は約 500 ℃ です。この温度を超えると、ナトリウムがチューブ全体を循環し、凝固点測定のために均一な温度ゾーンを提供します。均一度は ± 0.05 ℃ で、ゾーンの調整は不要、設置しやすく、高い処理能力が得られます。
金属凝固点セル全体で均一な温度が維持されます。温度コントローラーから、凝固、融解、プラトーの制御をプログラムすることができます。制御安定度は業界最高の ± 0.15 ℃ で、高性能定点セルの凝固点でのプラトーを20時間以上も維持します。自動化プログラムにも対応しており、標準で付属しているRS-232 およびオプションで追加できる IEEE-488 インターフェースを介してプラトーを制御することもできます。
仕様: 定点炉 9114、9115A、9116A
仕様 | 9114 | 9115A | 9116A |
温度範囲 | 100 ~ 680 ℃ | 550 ~ 1000 ℃ | 550 ~ 1100 ℃ |
温度安定度 | ±0.03 ℃ | ±0.25 ℃ | ±0.5 ℃ |
温度環境 均一性 | ±0.05 ℃ (予備加熱ウエルでは ±0.1 ℃ ) | +0.1 ℃ | ±0.05 ℃ |
設定ポイント確度 | ±0.5 ℃ | ±3.0 ℃ | |
設定ポイント分解能 | 0.01 ℃ | 0.1 ℃ | |
表示分解能 | 0.01 ℃ | 0.1 ℃、1000 ℃ 未満 1 ℃、1000 ℃ 以上 | |
サーマル・カットアウト 確度 | ±5 ℃ | ±10 ℃ | |
ヒーター電力 | 上下ゾーン: 各 1000 W (公称値 230 VAC の場合) 第1ゾーン: 1500 W | 2500 W | |
外形寸法 (H × W × D) | 838 × 610 × 406 mm (33 × 24 × 16 in) | ||
電源仕様 | 230 VAC(±10 %)、50/60 Hz、単相、最大 22 A | ||
重量 | 92 kg | 82 kg |
モデル: 定点炉 9114、9115A、9116A
メトロロジー炉、100℃ ~ 680℃ (セル・サポート・コンテナーを付属)
ナトリウム・ヒート・パイプ炉、550℃ ~ 1000℃ (セル・サポート・コンテナーを付属)
ナトリウム・ヒート・パイプ炉、550℃ ~ 1100℃ (セル・サポート・コンテナーを付属)
IEEE-488 インターフェイス、2100
比較ブロック、9114
アルミナ・ブロック、9114
アルミナ・ブロック、9115A/9116A
セル・サポート・コンテナー、9114