熱電対校正用温度炉 9112B

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製造中止
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製品概要: 熱電対校正用温度炉 9112B

校正用温度炉はサンド・バスの代替として、特に熱電対、抵抗温度計、光ファイバー・プローブなどの校正に最適です。標準で付属しているブロックの他に、カスタム・ブロックも別途ご注文いただけますので、他の校正炉のように校正できるセンサーのサイズや寸法に制限はありません。

自動化ソフトウェア
9938 MET/TEMP II ソフトウェアを使えば、PCで9112Bによる校正を自動化することができます。ソフトウェアで温度炉の制御を行うだけでなく、温度指示計器を校正プロシージャに沿って自動化します。

独自の技術
9112B 熱電対校正用温度炉は、特殊なヒーター設計を採用しており、これによって高い均一度とスピード加熱を実現しています。このヒーターは2つのアセンブリーで構成されており、耐熱セラミック・ファイバーの中に組み込まれています。クォーツ・チューブが温度炉の試験ゾーン全体に配管されており、等温ブロックとプローブをヒーターの巻き線から断熱するとともに、ブロックを支持し、温度分布を均一化します。

等温ブロックは熱伝導が高く、ニッケルの含有率が高い合金から加工されており、高い熱伝導性と高温酸化耐性を持っています。中央のブロックは、高い安定性/均一性を得るために必要な質量と、高速加熱 / 冷却および安定ために必要とされる小ささとの間の最適なバランスで調整されています。この他に等温ブロックには、熱防壁および放熱板として2つの小型の合金ブロックが使用されています。ブロック同士はガイド・チューブでつながっており、このガイド・ブローブがプローブをブロックの中心部に導きます。等温ブロック前部の熱シールドは、温度炉前面からの熱損失を防ぎます。

複数のプローブの校正
標準で付属している温度ブロックは、基準プローブに対して最大4本のプローブを同時に校正することができます。4 個の被校正プローブ用のウエルは、直径 1/4 インチのプローブに対応しており、基準プローブ用のウエルは一般的なサイズまたは少し大きめの、タイプS 標準熱電対または標準抵抗温度計に対応しています。ご希望のウエルの数やサイズ、深さに応じたカスタムの等温ブロックをご注文いただくこともできます。カスタム・ブロックのお見積もりについては、担当営業にお問い合わせください。

マイクロプロセッサー・コントロール

マイクロプロセッサーをベースとしたデジタル・コントローラーにより、設定温度を素早く簡単に調整することができます。設定値と実際の温度が同時にディスプレイに表示されるので便利です。設定温度の要件に合うようにパラメーターを自動調整するように設定しておくと、300 °C ~ 1100 °C 間で最適な性能が得られるよう、工場で調整されています。300 °C 未満で温度炉を使用する場合も、コントローラーでの調整によって高い安定度が得られます。

9112Bは、等温ブロックの設計技術とコントローラーの自動調整機能の組み合わせによって、一次標準レベルの性能を実現しています。

仕様表の安定度の値は、中期から長期の安定度です。比較校正時の短期間の安定度は、これよりも良い値となります。

仕様: 熱電対校正用温度炉 9112B

仕様
レンジ
 
300 °C ~ 1100 °C
安定度
 
 
±0.05 °C at 300 °C
±0.1 °C at 700 °C
±0.1 °C at 1100 °C
均一度
 
 
±0.1 °C at 300 °C
±0.2 °C at 700 °C
±0.3 °C at 1100 °C
加熱時間
 
25 °C から 900 °C: 35分
900 °C から 1100 °C: 3時間
冷却時間
 
800 °Cにおいて ≥ 300 °C/時間(公称値)
600 °Cにおいて ≥ 180 °C/時間(公称値)
安定時間
 
温度レンジ中央では代表値2時間。低温領域では遅く (4時間), 高温領域では早くなります。
インターフェースRS-232標準装備
外径寸法
(HxWxD)
457 x 337 x 660 mm  
熱ブロック
 
深度406 mm (16 in) ; 6.35 mm (1/4 in)ウエル4つと
7.11 mm (0.28 in)ウエル1つ
重量33 kg (ブロックを含む)
電源
 
230 VAC (±10 %), 50/60 Hz,
16 A, 3700 W
NISTトレーサブル校正データ・ポイント:420°C

モデル: 熱電対校正用温度炉 9112B

9112B-B

熱電対校正用温度炉
(406 mm (16 in)ブロックが標準付属)


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