製品概要: 397 汎用波形ジェネレーター
Fluke 397 デュアル・チャンネル任意波形発生器は、価値の新しい境地を開く製品です。この高性能信号ソースは、垂直分解能、メモリー・ブロックのワード数、およびサンプル・レートの比類のない組み合わせを特徴としています。
14 ビット分解能。 14 ビット分解能は、優れた忠実度でオーディオ波形を生成できる 16,384 の出力レベルを提供します。また、大きな信号に繊細なディテールを重ねてビデオや他の複合波形を生成できます。
高速サンプル・レート 125 MS/s サンプル・レートは、高周波数で優れた性能をもたらし、電気通信、レーダー、超音波、オーディオ / ビデオ通信など、要求の厳しいアプリケーションの要件を満たします。
大容量メモリー。 397 は、2,048 セグメントまで分割できる 4 MB のワード・メモリーを備えています。14 ビット垂直分解能およびサンプル・レートと組み合わせることで、397 はお客様独自の複雑な任意波形を作成できる非常に高い柔軟性と機能を提供します。
標準波形。 出力周波数レンジは、正弦波と方形波で 100 mHz ~ 50 MHz、三角波、パルス、パルス/ランプ、ガウス・パルス、指数立下り/立上りパルス、Sine(x)/x 標準波形、ランダム・ノイズ、DC ソースで 12.5 MHz までです。出力振幅レンジは、±5 V のウィンドウ内で 10 mV ~ 10 V p-p(50 Ω)に調整できます。
397 ジェネレーターは SYNC/マーカー出力も備えています。すべてのモードで利用可能で、出力は出力波形と同期したパルスを生成します。また、FM モードや掃引モードでは、出力は指定したサンプル・クロック周波数でマーカーを生成します。また、1 台のマスター計測器を複数のスレーブ装置と同期できるようにマルチインストルメント同期コネクターが用意されているので、完全に同期したマルチチャンネル・システムやジッターのないシステムを構築できます。
自動試験アプリケーションや任意波形の作成と編集を簡素化する ArbExplorer Software for Windows® を標準で付属しています。397 は、IEEE 488.2、USB、10/100 イーサネットを装備しています。
デュアル・チャンネル。 397 は、2 つのチャンネルを備えたデュアル・チャンネル任意波形ジェネレーターです。2 つのチャンネルが 1 つのサンプル・クロックを共有し、チャンネル間の同期を厳密に制御可能で、2 つのチャネル間の立上りエッジ・スタート位相、初期スキューはわずか数ナノ秒です。各チャンネルを別々に制御できるため、異なる波形、振幅、および波形シーケンスを生成できます。
2 チャンネル出力信号のチャンネル間の動作は、2 つのパラメーター(立上りエッジ・オフセットとチャンネル 2 のサンプル・クロック分周器)で制御されます。立上りエッジ・オフセットにより、チャンネル 2 のエッジはプログラム可能なポイント数だけ遅れてチャンネル 1 に追従します。また、チャンネル 2 のサンプル・クロック分周器はチャンネル 2 へのサンプル・クロック・ソースを 1 から 64 k まで分割します。
サンプル・クロックは、標準波形や任意波形により周波数変調することができます。ユーザー定義の変調任意波形は、10 ~ 20 k ポイントの形状の波形とすることが可能で、最大 2 MS/s のレートでサンプリングできます。397 は、FSK、ランプ FSK、リニアまたはログ掃引出力も生成します。
出力波形は、標準(連続)、トリガー、カウント・バースト、ゲート動作モードで生成されます。トリガー・ソースは内部(100 mHz ~ 2 MHz)または外部 TTL、正または負の 2 MHz ~ DC 信号を利用できます。
シーケンス・ジェネレーター。 シーケンス機能を呼び出すと、397 はまったく独自の機能を発揮します。手動制御とプログラム制御の両方を組み合わせて、メモリー・セグメントをリンクおよび繰り返すことができます。また、2 つのチャンネルで別々のシーケンスを使用することでさらに多機能性を活用できます。
オートマチック・アドバンスト・モードでは、事前にプログラムしたテーブルのコントロール下でシーケンス全体を連続して自動的に実行します。
ステップ・シーケンス・アドバンス・モードでは、トリガーを受け取るか、次のセグメントが呼び出されるまで現在のセグメントを連続してループします。シングル・シーケンス・アドバンス・モードでは、現在のシーケンスを 1 回だけ実行し、次のトリガーを受け取るまで休止します。
仕様: 397 汎用波形ジェネレーター
波形 | |
波形 | 標準波形:正弦波、方形波、三角波、ランプ波、シンク、パルス、ノイズ、ガウス、DC |
正弦波 | レンジ: 0.1 mHz ~ 50 MHz 分解能: 7 桁または 0.1 MHz 確度: < 1 ppm、1 年 温度係数: < 1 ppm/°C 高調波歪および 10 MHz 未満の非高調波スプリアス: < 0.1 % THD ~ 100 kHz(2,000 波形ポイント) < –55 dBc ~ 1 MHz < –40 dBc ~ 5 MHz < –35 dBc ~ 10 MHz < –22 dBc ~ 50 MHz |
方形波 | レンジ: 0.1 mHz ~ 50 MHz 分解能: 0.1 mHz または 7 桁 立上り/立下り時間: < 10 ns |
三角波 | レンジ: 0.1 mHz ~ 12.5 MHz 分解能: 0.1 mHz または 7 桁 確度: 1 ppm、1 年 直線性誤差: < 0.1 % ~ 100 kHz |
パルス | レンジ: 0.1 mHz ~ 12.5 MHz 遅延: 周期の 0 % ~ 99.9 % 立上り/立下り時間: 周期の 0 % ~ 99.9 % High 時間: 周期の 0 % ~ 99.9 % 分解能: 0.1 % |
任意波形 | 保存波形数: 397:各チャンネルで最大 4,096 波形長: 16 ~ 4 M ポイント 垂直分解能: 14 ビット サンプル・クロック・レンジ: 100 mHz ~ 125 MHz 波形シーケンス: 最大 4,096 セグメントをリンク可能。最小セグメント持続時間 1 µs。セグメントを最大で 1,000,000 回ループ可能。 |
振幅 | 出力インピーダンス: 50 Ω 振幅レンジ: 10 mVpp ~ 10 Vpp(20 mVpp ~ 20 Vpp(開路へ)) 確度: < 1 % ± 25 mV、1 V ~ 10 Vpp(50 Ω) フラットネス: ± 5 % ~ 10 MHz、± 20 % ~ 50 MHz DC オフセット: ± 4.5 V(50 Ω)DC オフセットと信号ピークを ± 10V に制限。DC オフセットを振幅レンジで減衰させた DC オフセット: |
出力フィルター | 50 MHz Elliptic、2 MHz Elliptical |
変調モード | トリガー・バースト: トリガー信号の各アクティブ・エッジでキャリア波形の 1 バーストを生成し、波形はポイント n で始まり、ポイント n-1 で終了 ゲート: 選択したゲート信号が true の場合に、選択した波形をプログラムした周波数で連続的に出力 波形: すべての標準波形および任意波形 キャリア周波数: ARB およびシーケンスで、125 M サンプル/s2.5 MHz または選択した波形の最大周波数 サイクル数: 1 ~ 1,000,000 トリガー・ソース: 手動トリガー・キー、隣接するチャンネル、内部トリガー・ジェネレーター、または外部トリガー入力、リモート・トリガー・コマンド トリガー・レート: 内部トリガー・ジェネレーター:0.1 Hz ~ 2 MHz、外部信号:DC ~ 2 MHz スタート/ストップ位相: ± 360 °、波形の周波数と種類に応じて 0.1 ° に設定可能 周波数掃引: 手動、連続、トリガー、リニアまたはログ掃引、アップまたはダウン。可変掃引マーカー。 掃引レンジ: 1 mHz ~ 125 MHz 掃引時間: 1 ms ~ 999 s 掃引トリガー・ソース: 外部トリガー入力またはリモート・トリガー・コマンド トーン切り替え: すべての波形で FSK トーンの切り替え 外部 AM: すべての標準および任意波形で背面パネル BNC 入力、DC-500 kHz |
出力と入力 | |
メイン出力 | 397: 2 チャンネル |
Sync 出力 | 前面パネルの BNC コネクター経由で出力波形と同期して sync パルスを生成します。FM および掃引モードでは、この出力はサンプル・クロック周波数と同期しています。 |
外部トリガー | DC ~ 2 MHz。しきい値、通常 TTL レベル。最大入力 5 V。正の立上りエッジまたは負の立下りエッジとして選択可能。トリガーおよびゲート・モードの最小パルス幅 20 ns |
AM 入力 | 0 V ~ +5 V(5 Vpp)で 100 % 変調を生成 |
基準クロック入力 | 外部 10 MHz 基準クロックの入力。しきい値は通常 TTL レベル |
SCLK 出力、SCLK 入力、DSUB コネクター | 計測器を接続して同期を実現。DSUB 9 ピン・コネクターとケーブルを付属 |
チャンネル間操作 | |
チャンネル間変調 | 任意のチャンネルからの波形を使用して、隣接する計測器/チャンネルの振幅変調(AM)が可能。また、任意の数のチャンネルを、変調入力ソケットの信号を使用して変調(AM)することも可能。 |
キャリア周波数: | 選択した波形の全レンジ |
キャリア波形 | すべての標準波形および任意波形 |
変調周波数 | DC ~ 500 kHz |
変調度 | 0 % ~ 100 % |
チャンネル間同期 | 397: 両方のチャンネルの位相と波形のスタートを厳密に同期します。チャンネル 2 に任意波形およびシーケンス波形のサンプルクロック分周器を付属。 |
位相分解能: | 397: チャンネル 2 の 1 サンプル・クロック周期 |
スキュー誤差 | 397: ± 2 ns |
計測器間同期 | 2 台以上の計測器を 1 台のマスター計測器のスレーブにすることが可能。各スレーブはマスターに対して独自の位相分解能を持つことが可能。 |
位相誤差 | 4 ポイント |
スキュー誤差 | 20c"m 同軸ケーブルで +/-20ns(代表値) |
全般仕様 | |
波形ソフトウェア | 各計測器に ArbExplorer Software for Windows を同梱。これにより、式エディター、クリップボード・インポート/エクスポートおよびフリーハンド描画など、波形全体の作成、編集、管理を行います。 |
インターフェイス・タイプ | 397: GPIB、USB、イーサネット |
リモート・コントロール | インターフェイスを介してフル・リモート・コントロール機能を利用可能 |
RS-232 | 可変 Baud Rate、115 k Baud。9 ピン D コネクター |
GPIB | IEEE-488.1、IEEE-488.2 準拠 |
イーサネット | 397: ツイスト・ペア 10/100Base-T、オートネゴシエーション |
USB | 397: タイプ A コンセント、バージョン 2.0 |
表示 | 397: 3.5 インチ・カラー反射型 LCD、320 x 240 ピクセル、バックライト |
サイズ | 88 x 415 x 212 mm(H x D x W) |
重量 | 6 kg(13 lb) |
電源 | 85 V ~ 265 V、48 - 63 Hz、60W |
動作温度範囲: | 0 °C ~ 50 °C |
動作湿度(結露なし) | 11 °C ~ 30 °C 85 % RH、 31 °C ~ 40 °C 75 % RH、 41 °C ~ 50 °C 45 % RH |
保管温度範囲: | –20 °C ~ + 60 °C |
環境 | 動作高度:10,000 フィート 保管:15,000 フィート 汚染度 2 |
安全規格 | EN61010-1 準拠 |
EMC | EN61326 準拠、CE マーク付き |
モデル: 397 汎用波形ジェネレーター
2 チャンネル、125 MS/秒の任意波形発生器と ArbExplorer ソフトウェア。計器の同期ケーブルが含まれています。